ブレインストーミングでアイデアを批判してはいけないワケ

ブレインストーミングの場で出されたアイデアを批判してはいけないという決まりはよく知られた話。なぜ批判してはいけないかといえば、ブレインストーミングはアイデアの質より量を求める場なのでどんなに馬鹿げたアイデアでもとにかくウェルカムだ、という理由が一つ挙げられると思います。
その他の理由として科学的な側面から見てみると次のようなことが言えるそうです。
まず、人間の思考方法は感情の状態に応じて変化します。ここで感情の状態とはポジティブな状態とネガティブな状態を指します。
感情がポジティブな状態のときは、脳内の神経伝達物質が脳の処理を拡げ、細部よりも全体を見るようになり、情報の割り込みに対して十分に寛容的であり、新しいアイデアやイベントにも関心を払うようになります。木を見ないで森を見る状態ですね。ポジティブな感情の下では目の前の問題に対して色々なアプローチで解決方法を探ることができます。創造的・多面的に物事を考えられる状態です。
反対にネガティブな状態では脳の処理は集中する傾向を示します。集中とは気を散らすことなく目の前の課題に専念できる状態であり、何らかの解決策に到達するまでどこまでも課題に取り込むことができます。こちらは森よりも木を見ている状態ですね。ネガティブな感情状態は危険に対する対処など生存にとって極めて重要な思考方法を生みだします。
これら2つの感情状態がもたらす思考方法はどちらも必要不可欠なものですが、ではどちらの感情状態が先述のブレインストーミングで歓迎されるものかと言えば、この場合は前者のポジティブな状態ですね。そのためブレインストーミングの成功のためには参加者がリラックスできる環境を作れるかが一つの鍵になります。みんなに緊張を強いるような状況では、参加者はほとんど何も言えずに終わってしまいそうです。
ここで、出されたアイデアに対して批判や否定的な発言をするとどうなるでしょう。批判された参加者は感情の不安レベルが上がってしまい、感情状態もポジティブな状態からネガティブな状態へ移ってしまいます。そうなると、ブレインストーミングのテーマとして挙げられてる課題に対して狭い視野でしか考えられなくなり、創造的なアイデアはとても望めない状態になるでしょう。また誰かを批判することで場の雰囲気に緊張したものになり、批判された参加者以外の人たちの感情状態もネガティブなものへ移り変わることもあるかもしれません。こうなってしまえばもう効果的なブレインストーミングは期待できそうにないですね。
というわけで、ブレインストーミングの場ではなるべくポジティブな感情状態を維持するためにも、参加者の発言を批判したり否定したりすることは止めておきましょう。どうしても言いたい場合はブレインストーミング後に相手へ伝えればいいですしね。
今回の参考文献
関連してるかもしれないエントリ
- シンプルなものから個性的なものまで、様々なデザインの名刺たち
- みんなの自慢のオフィス写真が一堂に会する『WHEREWEDOWHATWEDO』
- 飛び出すアルファベットの仕掛けが楽しい本『ABC3D』
- 3次元な名刺
- 眺めていると目が回ってくるソファー


ブレインストーミングでアイデアを批判してはいけないワケ…
【画像】
「辛さ」というものをはじめて視覚的に感じた
(ぱるぷんてにゅーす様)
辛い辛くない以前にこれを口に入れたくありません;
【動