より良いサウンドを求めて 〜ハイビジョンサウンド会議 sponsored by NIROに行ってきました〜
先日開催された「ハイビジョンサウンド会議 sponsored by NIRO」へ参加してきました。
「ハイビジョンサウンド会議 sponsored by NIRO」へのお誘い | IDEA*IDEA
今回、この会議へ参加するにあたって意識していたこと・知りたいと思っていたことは、「良いサウンド」とはどういうものなのか、ということ。
以前にmy-musicstyleというイベントに参加して以来、オーディオというかサウンドというか、そういう「音」に対する関心が個人的に高まってまして、今回のハイビジョンサウンド会議はまさに関心とピッタリ一致するのではないかと。
ぶっちゃけた話『Niro』というオーディオメーカの名を聞いたのは今回が初めて。でも未知数だからこそ何が飛び出すか分からない楽しみがありました。
イベントは『百式』田口さんによる本イベントの概要とブロガーへの連絡事項、そして『Niro』社長の中道さんのお話とハイビジョンサウンドスピーカ『Q:』(このコロンが大事なんですよ)のデモ、いった流れでした。
田口さんによるブロガーマーケティングの試みは『idea*idea』で詳しく書かれると思いますので、ここではこのイベントを通じて特に興味深かったお話を中心にまとめたいと思います。
中道さんのお話

ある意味で本日の一番の目玉だったかもしれない、中道さんのお話。

『ハイビジョン時代のサウンドはどうあるべきか?』というタイトルで以下の3項目についてお話されました。

まずは『ハイビジョン時代への危惧』。
ハイビジョンテレビが普及し始めた昨今、実は何かを忘れてはいませんか?という危惧。それは『サウンド』ではないか、とのことで、確かにハイビジョン放送が始まってからテレビを新調したという話は聞けど、スピーカを新調したという話は(個人的には)聞いたことがないですね。。
また薄型テレビの普及に伴い、テレビのスピーカ自体が良いサウンドを得ることが難しくなっているそうです。

良いサウンドを得るには音の反射が重要なのだそうですが、上図のように薄型テレビには十分な反射を得るためのスペースがなくなってしまいました。さらにテレビの大型化に伴い、左右のスピーカ距離は広がっていき、良いサウンドが聴こえる範囲がテレビ正面付近のみになっているそうです。
次のお話は『より良い音を求めての試行錯誤』。
実は『Niro』は創業してからの数年間を研究活動のみにしぼっておられたそうで、その間の売り上げはもちろん0。資本金が少なくない額だけあったことも影響されてると思いますが、良い音を求める真っすぐな姿勢はホントにスゴいと思いました。

↑当時の実験風景。
こういった研究の積み重ねを経て完成したのが本イベントでご紹介の『Q:』。

『Q:』はフロントスピーカなのですが、特徴はスピーカを左右ではなく上下に配置する点。
先に『Q:』のコロンが大事と書きましたが、実はこのコロンが上下のスピーカを表しているとのこと。なるほど。
従来の左右配置型スピーカですと、隣のスピーカから出力された音同士が影響し合うため良いサウンドを得るのが難しいそうです。その点『Q:』の上下配置型スピーカではそのような影響から解放され、

『クリアーなサウンド』

『ワイドな試聴ゾーン』

『360度の音響』
といったことを実現できました。特に『Q:』には「Q」=「球」という意味も込められており、球面のように自分の周りを音で包んでくれるかのようなサウンドが特徴のようです。
また上下に配置するだけで部屋のどこに設置してもほぼ同等な音響効果が得られるそうで、導入が簡単な点も『Q:』の優れた点ですね。

そして最後に『顧客と向き合うということ』。
『Niro』のサイトにはお客さんの率直な意見(良いことも悪いことも)を書き込める掲示板が設置されており、『Niro』の社員さんは全員がその掲示板に目を通して各意見に耳を傾けているとのこと。どんな意見であろうとも掲示板への書き込みはそのまま反映されるそうです。

顧客と向き合う際に大切なこととして挙げられていたのが『フェアであること』。例えば良い評判だけを受け入れるのではなく、厳しい批判にも同じだけ耳を傾ける姿勢。良いものを作る際には当たり前な姿勢ですが、それを掲示板という一例で体現されている点に感心させられました。
また『Niro』はオーディオメーカとしては珍しくインターネットでの販売がメインの会社。「音」を扱う商売なのになぜネット販売が成立するのか、その理由としては掲示板でのコミュニケーションを通じて会社の真摯な姿勢が伝わったから、そして実際に購入した方々の率直な意見が掲示板に書き込まれることで製品の良し悪しが他の人へクリアに伝わるから、といった点があるのではないかと。
現在『Niro』では『Q:』の14日間無料モニターを募集しているようですので、興味ある方は一度体験されてはいかが。
ハイビジョンTV5.1chスピーカー Q: 体験モニター募集
そしてデモ
そしていよいよ『Q:』のデモ。
映画を何本かと、音楽、ゲームを実際に『Q:』で体験してきました。

率直な感想として、
- 初めは『Q:』から離れた横ら辺で聴いていたけど、それでもしっかりと「音で包み込む」感じを味わえた
- やっぱり正面近くの方が音は良い
- 細かい音までホントに聴こえて感動
- 過剰に演出された音ではなく、あくまでナチュラルな感じ
- つまり「聴いていて疲れないサウンド」
- 映画だけでなく音楽の再生でも音の広がりを感じ取れた
- でもその分メインヴォーカルの声が広がりの中に溶け込んでしまってやや不明瞭な感触を受けた
- この辺は好みの問題ですね
- あとゲームの臨場感が増すのは素直に嬉しいと思う(ゲームによるけど)
- デモでは紹介されなかったが、F1やWRCといったカーレースを見るとかなり面白いらしい
- 個人的にはサッカーを見たい
- そういえば家にテレビが無い(致命的)

テレビの前に集まってデモを楽しむ人たちの図。これは確かに惹き込まれる。
最後に質疑応答
デモの後、中道さんのお話やデモを通じての質疑応答のお時間。

今回は新しい試みとして、一問一答形式ではなく、まずは参加者の質問を一人一つずつ全部聞き、その後で時間の許す限り質問に回答(時間の足りない場合はあとで)というスタイル。参加者にとっても主催側にとってもメリットが大きいと思いました。
ただし、参加者が順番に一つずつ質問するため、前の人と同じ質問の場合はスキップするという早い者勝ちルールでもあるため、後になるほど妙なプレッシャーが。。しかも間の悪いことに私のテーブルは一番最後の質問テーブルになってしまいましたが。。
いくつか中道さんに聞きたいことがあったのですが、一番聞きたかったことは冒頭にも挙げたように「良いサウンド」とはどういうものなのか、ということ。
中道さん自身がおっしゃっていた通り、「音」の良し悪しは個人の嗜好の問題でもあるわけで、その意味で『Niro』製品で提供するサウンドは「中道サウンド」 でもあるわけです。いくら「良いサウンド」を提供するとは言え、このサウンドが気に入らなければ他を探してください、ということでもあるかと。
今回、中道さんのお話の中で気になった点の一つが『Niro』製品の返品率の低さ。サイトの掲示板設置前は約4%ほどだった返品率が、設置後の今はほぼ0%であるとのこと。企業姿勢も影響していると思いますが、先述の通り「音」は個人の嗜好であると考えると、この返品率の低さは『Niro』製品を購入した人たちはみな「中道サウンド」に共感し気に入っていることを指しているのかなと。つまりは中道さんの追求する「良いサウンド」は自分好みのサウンドを探す際に大いに参考になるんじゃないかなと思ったわけで。
そんなわけで、私の質問としては『中道さんの考える「良い音」とはどういったものでしょうか?』という抽象的すぎる内容になってしまいました。。
幸いにも質疑応答の最後の回答に本質問を選んで頂き、そこでの中道さんの回答としては
『聴いていてストレスの無い音、疲れない音が良い音ではないか』
とのこと。言葉だけだとピンとこないかもしれませんが、あの『Q:』のデモを体験した後では実感を伴って理解できました。音の解像度や重低音の再現度なども大切だと思いますが、結局映画や音楽をより長い間楽しむためには上の回答のような音の追求が必要なのでしょうね。今後、オーディオを購入する機会があればぜひ参考にしたいなぁ。
#その他にも面白い質問が数十個ありました。スゴい。。
そしてモニター企画
最後の最後に『Q:』モニター企画の紹介が。
通常のモニター企画といえば、「製品を無料であげるのでレビュー記事を書いてね」か「一定期間だけレンタルするのでレビュー記事書いてね」といったケースが多いですが、今回はまたまた新しいモニター企画の試み。

その名も『TRY + BUY SMART』。
つまり、一定期間試用して、気に入った方はブログ記事の本数・内容に応じて割引価格でそのまま購入、そうでない方は返品する、という内容。
従来のモニター企画の良いとこ取りな印象ですかね。特に「一定期間レンタル」ケースに比べて、ブログでレビュー記事を書くことのメリットが明確になって良いですね。今回初めての取り組みとのことでどういう結果が得られるかとても興味深くもあります。
送料(返品含む)は無料とのことで、モニターを断る積極的な理由も無いし、『Q:』を実際に家で使ってみたいのでモニター企画に参加させてもらうことにしました。
ただ、デモの感想でも触れましたが、家にテレビが無いんですよね、物理的に。。
ですので、「家にテレビが無い場合の『Q:』の設定方法とかiPod試聴の感想とか」といった内容がメインになるのかなと考えてます。。でも中道さんが「iPodやCDをぜひ聴いてみて欲しい(スゴいから)」とおっしゃってたので、あながち間違った使用方法にはならないハズ。何にせよ楽しみな企画ですね。
試用後に購入するか否かは全く分かりませんが、『Q:』が家にやって来た際にはしばらくハイビジョンサウンドで音楽を楽しもう。
素敵なイベントを開催してくれた『百式』田口さん、『Niro』中道さん、スタッフの方々、お疲れさまでした。
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