【Niro Q:モニタープログラム】『Q:』とBOSEスピーカ『M3』を音楽再生で聴き比べてみる【ハイビジョンサウンド会議】
(前回) 【Q:モニタープログラム】DVDのサウンドを『Q:』で楽しもうとして、オプションの海に溺れてみる【ハイビジョンサウンド会議】 - sta la sta
前回のおさらい
- 『Q:』でDVDを観た
- MacBook+『Q:』でもサラウンド効果を十分体験
- でも『Q:』のサラウンド設定は少々難しいかも
当初の目的である音楽鑑賞を楽しもう
今回『Q:』のモニタープログラムに申し込んだのも、そもそもは「サラウンドスピーカで音楽鑑賞するとどう聴こえるのか・TV、DVDじゃなくても楽しめるものなのか」といった点に興味があったから。
『Q:』モニターのラストは『Q:』での音楽鑑賞を楽しんでみようと思います。
ただ『Q:』で聴くだけじゃつまらないので
普段使用しているBOSEのスピーカ『M3(Micro Music Monitor)』と聴き比べ。

↑こんな風にMacBookの両サイドに配置。上下には『Q:』、左右には『M3』という布陣が出来上がった。
今回の聴き比べは「どちらが優れたスピーカであるか」を決めるためではなく、あくまでも「普段使用しているスピーカと比べて『Q:』ではどう聴こえるか」をテストするためですので。
聴き比べる方法は

このように『Q:』はデジタル出力、『M3』はUSBインタフェース経由で音声出力させ、

サウンド設定の「出力」で直接出力先を変更させながら音楽を聴いてみます。
結論から言うと
『Q:』と『M3』、聴こえ方が全然違う。
同じ音楽を聴いても「別ミックスなんじゃないの?」というくらいに違って聴こえました。
まず『M3』の聴こえ方は
名前のMicro Music Monitorが指す通り、モニター用スピーカとして原音に忠実に再生される印象です。
ミニコンポやヘッドホンで聴いている音楽をよりきめ細やかに出力しており、低音から高音まで音の輪郭がはっきりして聴こえます。隣り合う音同士の境界が混ざらない感じでしょうか。
そのためセンターヴォーカルと周囲の演奏の音同士が明確に別の音として聴こえるため、とてもクリアに音楽が聴こえてきました。
対して『Q:』の聴こえ方は
初めに『Q:』のサラウンド設定を決めておきます。今回はステレオスピーカとの比較なので『Stereo EXP』を選択。その他の設定は変更無し。
この状態で音楽を再生すると、早速『M3』とは違った音で聴こえてきました。
特に大きく違いを感じたのは高音の聴こえ方で、『Q:』の高音は『M3』ほど明瞭に聴こえなかったのですが、『Q:』の高音出力(トレブル)の音量を最大に上げると随分と高音がクリアになり良い感じに。この設定で聴き比べすることにしました。
まず『Q:』で音楽を聴いての第一印象は、音が一つの層のような塊のような聴こえ方をする、でした。音と音の間に薄い音が詰まっている感じで、どの音同士もどこかで繋がっているような印象。これはサラウンドスピーカならではの聴こえ方でしょうか。
また低音から高音までの音の鳴る場所に左右だけでなく上下も加わっている印象で、音によっては単に「右」から聴こえるのではなく「右上」から聴こえてきたりしました。なかなか面白い聴こえ方でしたね。
このサラウンドスピーカ独特の聴こえ方は音楽ソースによっても異なりました。ある曲では上下左右の音の広がりを感じたのに対し、別の曲では妙にセンターよりに音が聴こえたり、いつものスピーカなら聴こえてくるはずの音があまり聴こえてこなかったり。曲によってはすごく面白いんだけど、あまりに違う感じに聴こえてくるとちょっと違和感を感じますね。
この違和感と近いものをどこかで感じたことがあるなと考えてたんですが、これはあれですね、ライブCDを聴いた時に感じる違和感と似たものではないかと。ライブCDを聴くと、オリジナルとは全く違った聴こえ方に最初は違和感を覚えつつも、聴いているうちにそのライブ感が心地良くなってくる、あの感じですね。
聴き比べてみた感想など
- 『Q:』と『M3』では音楽の聴こえ方が全然違うことが分かった
- 普段のCDやMP3再生には『M3』のように原音を忠実に再生してくれるスピーカの方がいいかな
- ちょっと気分を変えてライブ感のある演奏を楽しみたいときには『Q:』のサラウンド効果が心地良い
- つまり両方持っておけば完璧、なのかなと
最後に『Q:』のモニタープログラムを通じて学んだこと
- DVDを観てて思ったのは、観ている人に与える影響は実は映像よりも音の方が大きいのではないかということ
- 『Q:』で観た後にMacBook内蔵スピーカでDVDを観るとその差に愕然とした
- 今回は残念ながらTVに設定してのモニターは出来なかったけど、将来TVを購入するときは音の方もしっかり考慮したい
- TVでも映画でも映像の発展に目が行ってしまいがちだけど、ぜひ音の重要性も忘れずにいたい
- 世の中には中道社長のように「良い音」を真摯に求め続けている人たちがいることも
【Niro Q:モニタープログラム】DVDのサウンドを『Q:』で楽しもうとして、オプションの海に溺れてみる【ハイビジョンサウンド会議】
(前回)【Q:モニタープログラム】MacBookでデジタル音声出力でDVDを観る準備をしてみる【ハイビジョンサウンド会議】 - sta la sta
前回のおさらい
- MacBookでDVDを観るために、デジタル出力の設定をした
DVDを色々と観てみよう
いよいよ『Q:』の実力を肌(主に耳)で感じてみます。
わざわざDVDをレンタルするのもアレなので、手持ちのものをいくつか用意。

趣味のままに選定。偏っている気がするのは仕様ですね。
DVDを観る前に、サウンドに関する予備知識
早速観てもいいんですけど、その前にちょっと知っておきたいことが。
DVDのパッケージ裏を見ると、




などなど、収録されているサウンドにはたくさんの種類がありますよね。今までは特に気にすることなくDVDを観てましたが、これを機にザックリと調べてみました。
大体、
- リニアPCM:未圧縮のステレオサウンド
- ドルビーデジタル:モノラルからマルチチャンネルの音をデジタル圧縮したサウンド
- DTS:ドルビーデジタルと同様にデジタル圧縮したサウンドだけどドルビーデジタルより高音質
といった意味らしく、音質の良い順に並べると
- リニアPCM > DTS > ドルビーデジタル
となるみたいですね。
ちなみにDTS単独で収録されているDVDは無いらしく、必ずドルビーデジタルかリニアPCMが同梱されているとのこと。DTSが収録されているDVDを観る場合はぜひDTSを選んでみるべきでしょう。
早速DVDを観てみる
いつもの再生時と比べて際立つのはやはり低音の重厚さ。例えば爆発音の「ドカーン」の後に来る「ゴゴゴゴ」という地響きのような残響が鮮明に聴こえてくる。そのサウンドのスゴさと、普段の再生時とのギャップに、思わずニヤリとしてしまう。

『Q:』の特徴である「球」のように音で包み込んでくれるような音響効果↑も確かに感じ取れた。音が直線的に耳に届くというよりも、もっと柔らかい雲のような感じで耳に届くというかなんというか。それでいて、個々の音ははっきり区別できる解像度を持つため、音が聞き取りにくいということもなく自然体で楽しめた。
電車や車が目の前を通り過ぎるシーンでは右から左への移動が伝わってくるし、右後方から車がカットに入ってくるシーンでは車が居るはずの方向を思わずチラ見してしまった。DVDを観ながら音に対してゾクゾクするなんて初めての体験だ。
個人的には『lain』観ているときの電線の「ブーン」という音がかつてない迫力でちょっとウケたw 電線怖い。。
DVDをどのサラウンドモードで楽しむべきか
『Q:』でDVDを色々と観てて思ったのは、作品ごとにどのサラウンドモードを選べば良いのかを考えなきゃいけないなということ。
『Q:』はマルチチャンネル(例:5.1ch)信号再生時は『Normal』と『5.1 EXP』のどちらかのモードを選択できる。EXPモードは説明書によると
明確なセンター定位と自然なステレオの広がりが得られるモードです。
と説明されており、確かに『5.1 EXP』モード選択時は『Normal』よりもサラウンド効果が強まった印象を受けた。
また2チャンネルソースをマルチチャンネル化できる『ドルビープロロジックII』という機能があり、その機能の種類に『Normal』『Stereo EXP』『PLII Auto』『PLII Cinema』『PLII Music』というモードがある。
またさらに、サラウンド効果の選択として『Natural 1』『Natural 2』『Enhanced』があったりする。
当然ながら各スピーカの音量、低音・高音の音量は個別に設定可能だったりもする。
選択できるモードが多いので色々な作品に最適なサラウンド設定を適用できると思う反面、観る作品を変えるたびにまた初めからその作品にとって良さげなサラウンド設定を探さなきゃいけないのはなかなか面倒だった。
でも面倒な作業ではあるんだけど、慣れてくると意外と楽しかったりもする。
例えばライブのDVDを観る場合、「これは音楽だから『PLII Music』に設定かな」と決めても良いし、「敢えて『PLII Cinema』にしてみるとどうだろう?」と、ある種の好奇心をくすぐってもくれる。ちなみにライブDVDで『PLII Cinema』を選ぶとサラウンド感が強まってより一層ライブ会場にいるかのように感じられた。あのライブ特有の「楽器の音が大きくてヴォーカルがあまりはっきりしない」感じが好きなら『PLII Cinema』が良いかも。
またTV作品のように元々ステレオチャンネルで作られている作品は、無理にマルチチャンネル化しない方が良いと感じられるケースがあった。『ボブの絵画教室』を観る時にサラウンド感は必要なかった。(あの筆の音が自分を包み込むかと思ったけどそんなことはなかった)
総じて
- ドルビーデジタルやDTSはとりあえず知っておくにこしたことはない
- 『Q:』特有の包み込む感じは、やっつけでスピーカを設置した我が家でも再現できた
- まず低音がスゴい
- そして解像度もスゴい
- サラウンド効果にゾクゾクしたり、ニヤリとしたり
- サラウンド設定は楽しいんだけどちょっと面倒
- でも楽しい
【Niro Q:モニタープログラム】MacBookでデジタル音声出力でDVDを観る準備をしてみる【ハイビジョンサウンド会議】
(前回)【Q:モニタープログラム】『Q:』の設置場所を色々と変更してみる【ハイビジョンサウンド会議】 - sta la sta
前回のおさらい
- スピーカの設置場所を試行錯誤
- とりあえずの設置場所を決めた
Macでデジタル音声出力でDVDを観るには
iTunesで音楽を聴くときは特別な設定無しに聴けてましたが、DVDを観る際には音声出力をデジタルに変更する必要がありました。
初めそのことが分からなかったのでちょっとハマってしまいました。。
忘れないためにメモ。
DVDプレーヤーの設定を変更
Macのアプリ『DVDプレーヤー』を起動して、環境設定を開きます。
メニューから『ディスク設定』を選択すると、「オーディオ出力」という項目が目につきます。
変更箇所はここですね。

ここで「デジタル出力 - 内蔵出力」という項目を選択すればOK。
なおこの「デジタル出力」項目は光デジタルケーブルをステレオジャック端子に接続した状態でないと現れないようです。設定はDVDの停止時のみ変更可能なので、映画を観ている最中は変更できない点も要注意です。
あと、この項目の下に『ドルピー・ダイナミックレンジ圧縮を使用しない』というチェック項目がありまして、これは何かなとヘルプを見てみると

「大きな音を自動的に小さくする機能」のことのようです。必要に応じてチェックをしておけばいいのかな。私はとりあえずチェックしておきました。
またサウンド出力をデジタルにするとMac側で音量調節ができなくなるようなので、基本的に音量は全て『Q:』のアンプ側で変更する必要があります。

↑サウンド設定で「選択した装置には、出力コントロールがありません」との表記が。
これでMacBookでデジタル音声出力でDVDを楽しむための準備が整いました。あとは映画等を観るだけ。
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